格安スマホは、格安とはいえ、基地局はドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの3社の設備を使うので安定した通信ができるのです。
基地局数の比較をまとめてみました。
出典は「平成30年度携帯電話・全国BWAに係る電波の利用状況調査(総務省)」の調査結果をもとにしています。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
4G LTE | 202,400 | 119,100 | 126,500 |
3G | 139,500 | 36,100 | 115,900 |
合計 | 341,900 | 155,200 | 242,400 |
単位は箇所です。
※注意点があります。
ドコモは圧倒的に多いですが、都市部ではない場所で、LTEのエリア外では今でも3G回線が相当数使われています。
auは一番基地局数が少ないですが、LTEのエリアと3Gのエリアはほぼ同じだそうで、都市部ではない場所でもエリア内であればLTEが使えます。
ソフトバンクの基地局数は意外と多いですね。基地局数だけで見ればドコモとauの中間です。ただ、旧ウィルコムや旧ワイモバイルの基地局などが入り乱れているので、どの基地局を掴むかで速度が大きく違ってきます。
都市部のおすすめのキャリア
大都市や県庁所在地の街中なら、どのキャリを選んでも基地局が十分にあるため失敗はありません。
ネットによく出ている大都市の駅ごとの速度測定結果は、参考程度にしかならないのです。速度は常に変化しています。都市部でも200Mbpsや300Mbpsが出ることは余程の条件が整ったときでしょう。
4G LTE回線なら、一般的には50Mbpsから100Mbps出ればいいほうです。
地方でも街中なら上記に準じます。
人里離れた場所でのキャリア
地方でも都市部ではどのキャリアを選んでも大丈夫です。都市部というのは建物が連なっている場所です。
大丈夫ではないのは、周りは田んぼや畑で住んでいる人がいないような場所です。このような場所は県庁所在地にもあります。
基地局数が少ないキャリアは、都市部以外の場所には基地局が十分に設置されていない場合があります。ドコモなら360度全方向を6本のアンテナでカバーするところ、他のキャリアは3本でカバーしているとかあります。
特に山間部は基地局がないと電波が入りません。スマホの電波は1GHzから2GHzの周波数がメインなので、直進性が強く、山陰になると急に電波が途絶えたりします。
都市に住んでいても、地方へ出張、山登り、鉄道の旅、ダム巡りなどで、特に街から離れた場所を訪れる機会が多いのなら、ドコモとそのMVNO事業者をおすすめします。
マップで見るエリアはどのキャリアも全国をカバーしていますが、いわゆる僻地では、ドコモ以外は入らないことがよくありますから。
都市部でおすすめの格安スマホ
キャリアはどこを選んでも大丈夫。
ドコモ系
おすすめは、BIGLOBEモバイルかマイネオのドコモ回線(Dプラン)です。
速度の点で他のMVNOより速いと思われます。
⇒ BIGLOBEモバイル プラン料金値引き特典(~6/30)
⇒ 格安スマホmineo
※ドコモ系のMVNOは、ドコモの回線を借りてスマホやSIMを販売しています。借りている帯域幅(高速道路の車線数のようなもの)とユーザー数によって速度が制限されます。帯域幅が大きいほど、またユーザー数が少ないほど速度は上がります。
au系なら
選択はUQモバイルか、マイネオのau回線(Aプラン)です。速度の点で言えば、UQモバイルが断然速いです。
ソフトバンク系なら
選択はワイモバイル一択です。MVNOはありますが、安くて速度が早いワイモバイルを選ばない手はありません。
僻地でおすすめの格安スマホ
周囲に大きな道路がない場所や、人里離れた山深いところなどでは、ドコモ系のMVNOがおすすめです。この際、速度よりも電波が届くかどうかが肝心です。ドコモで圏外なら、他のキャリアでもまず圏外ですから。
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