キャリアの中ではKDDIが一番早く3Gサービスの終了を発表しています。発表は2018年11月16日付でした。
内容は、2022年3月31日をもってKDDIの3Gサービスを終了するというものです。これにより、VoLTE(ボルテ)に対応していない携帯電話からは音声通話ができなくなります。
3Gサービスとは、2003年ごろから携帯各社でサービスが始まった通信回線で、ドコモなら「フォーマ携帯」以降が3G回線を利用していました。今でも音声通話と、4G LTEエリア外ではデータ通信も行っています。
3Gサービスは、今となればとてもスピードが遅いのです。一般的には7.2Mbpsという速度で、通常の光回線の1000Mbpsに比べれば、その遅さが分かりますね。
なぜKDDIがいち早く3Gサービスの終了をアナウンスしたかといえば、ドコモやソフトバンクは、4G LTEのエリア外では今でも3Gエリアがかなり残っているのに対し、KDDIは、3Gエリアは4G LTEエリアにほぼ含まれているからです。
つまり、ドコモやソフトバンクは4G LTEのエリア外の地域では、今でも3Gで通信しているのですが、KDDIは4G LTEが3Gエリアを含んでいるため、どこでも4G LTEが使えるというわけなのです。
ただ、今現在、すべてのキャリアは3Gを使わなくても音声通話ができるVoLTE(ボルテ)という技術を実用化していますし、現行のスマホはほぼすべてVoLTEに対応しています。
ドコモとソフトバンクは、エリアの問題だけなのです。エリアの問題がないKDDIは、いち早く3Gサービスを終了させ、VoLTEを利用した音声通話ができるわけなのです。
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